六ツ門の門

かつて六ツ門には門があった。
その数は1つ。6つではない。

先日、六ツ門交差点の南東に
久留米シティプラザが開館したが
その西端から道路を挟んで向かいに
六ツ門の由来を記した石碑はある。
交差点南西の植込みのなかである。

市民会館から移されてきた彫刻の
磨き上げられ輝く姿に比べれば
とても控え目な存在である。

江戸時代、久留米の城下町には
警固のため各所に門が配置され
1つが現在の六ツ門の地にあった。

明六つ、夕六つに開閉したことが
「六ツ門」の名として残ったという。

江戸時代、門の往来が可能である
日の出から日の入りまでが
城下町の経済活動の時間であった。

いま、六ツ門では、
夜更けまで灯が煌々としている。